2008年10月09日

漆喰が出来るまで

さて、石灰岩鉱山を見学した後には、その石灰岩を原料にして作る建材の工場を見学させて頂きました。
その製品とは・・・「漆喰」です。しっくい、シックイ、シック胃・胃の病気ではありません。

最近は珪藻土人気に押されっぱなしの漆喰ですが、かつては蔵の外壁を始めとして家の壁は漆喰を塗るのがステータスでした。
木造の建物に耐火性能を持たせるため、そして最上級の内装仕上げに用いられたのが漆喰です。

まず石灰岩は白いものを選び出されます。
漆喰が出来るまで
昔は石炭でしたが今はコークスです。石灰岩とコークスを混ぜて窯に入れます。
塩も混ぜられます。
漆喰が出来るまで
窯は直径2m程で高さ5m位です。
コークスに火を付けて石灰岩をほぼ半日焼きます。

焼かれた石灰岩は二酸化炭素が奪われて生石灰となります。
そして生石灰に水を加えると消石灰となります。
漆喰が出来るまで
水加減によっては粉に分解します。
焼いた石灰岩に水をかけるとこうやって溶けるようにして分解します。
漆喰が出来るまで
ものの数分で分解してしまいました。
化学の世界です。
漆喰が出来るまで
こうやって作った消石灰にノリを混ぜると漆喰になります。
漆喰は用途に合わせてスサを混ぜたりして様々な製品に加工され出荷されます。

ノリは海藻を煮詰めて作られます。
漆喰が出来るまで
この廃材を燃やす木ボイラの上の窯に海藻を入れて煮詰めます。

作られた漆喰は、大気中の二酸化炭素と反応して固化します。
固化してしまった漆喰は再び加熱すれば生石灰に戻ります。
面白いですね。

タグ :漆喰焼成

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Posted by ペーター at 23:50│Comments(0)アラカルト
 
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