2009年08月16日

終戦記念日

8月15日は太平洋戦争(大東亜戦争)の終戦の日
終戦とはよく言ったもので、実際には「敗戦の日」
日本は連合軍に対して敗戦したのである。
この「敗戦」をベースに戦後の日本が築かれているという事を考えないと、今の世の中の仕組みは理解しがたいものとなる。
敗戦国は、戦勝国のいいようにされるものである。
かつて第一次大戦で勝利した日本が東アジアでいいようにやったように・・・

戦争といえば、やれ真珠湾だミッドウェーだ、特攻隊だ沖縄戦だ、そして原爆だとなりますが、軍隊生活の実態とか、実際の戦闘の細かな事は余り知らないものです。
やれ珊瑚海海戦だとかマリアナ沖海戦だとか硫黄島とか、有名な派手な戦史については割りと情報がありますが、南の小さな小島での玉砕戦
援軍も無く、見捨てられた小島での地獄などはあまり・・・
本になって出版されていたりしますが、こんな話は映画化されることも無く、ドキュメンタリー化されることもありません。

そもそも私達は兵隊とはみんな小銃を持ち、誰もが敵と戦えるような者達と勝手に解釈していないでしょうか?
砲兵部隊、大砲を移動させる要員に射撃手、距離を測る測量手に弾を装填する装填手、弾薬を運ぶ要員など大砲1基につき10数名という部隊になるのですが、彼らは小銃など持っておりません。
そして大砲の弾なんて2-3発位はいった木箱を末端の兵士が背負って運んでいる訳です。
「映画男たちの大和」でもそんな弾運びの末端水兵が主人公でしたね。
兵隊が弾薬庫から箱入りの弾をチマチマ人力で運んでくる・・・それをドカンドカンと撃ってた訳です。
だから実戦になって大砲も数十発も撃てば「弾が無い」という訳
大砲ごと潰れてしまえばまだしも、大砲が潰されても弾運びの兵隊は生き残ってたりしますが、彼らに銃は無い・・・弾を撃ちつくした砲兵部隊はもはや丸腰な訳です。
機関銃部隊とてやはり弾運びの二等兵が
南の小島の守備隊などではそういう素手の兵隊達が塹壕を掘るスコップを振りかざして機関銃武装のアメリカ兵と戦って死んでいった。そういう島が無数にあったのです。
また島には防衛陣地構築の為に連れてこられた朝鮮民族の使役が居たりして、非戦闘員である彼らもまた戦闘に巻き込まれ、丸腰のまま殺されたりしていた訳です。

ある程度大きな島で飛行場とかあっても、飛行機の整備員などやはり軍属であっても、武器を持たない、というか武装されていない兵隊は沢山居たわけです。
彼らは戦闘機から外した機銃を改造して機関銃座を設けたり、戦死した兵士の銃をとって戦ったり、手榴弾だけ持って戦っていた訳です。
当然激戦地では相手の武器を捕獲して使っていたりもしたようです。

特攻隊についてもゼロ戦などに爆弾を取り付けて敵艦隊に突っ込むという事は判っていても敵の位置や戦果はどうやって?
特攻隊には先行して索敵する飛行艇部隊とか偵察機が飛ばされていて、彼らの情報を元に誘導された訳です。レーダー装備された米艦隊によってしばしば偵察部隊も撃墜され、特攻隊によっては敵の位置不明のまま出撃した部隊も・・・
そして搭載できる限りの大型爆弾を積んだ戦闘機は速度も遅い・・
特攻機はどちらかと言えば旧型の飛行機が充てられ、ゼロ戦以前の戦闘機や複葉の練習機まで爆装して出撃したそうで、そんなただでさえスピードも遅いのに更に重たい爆弾で飛ぶのがやっとという飛行機で向かっていった訳で・・・・いやはや実にお話にならんかったり。

先日の日記に書いていたロケット特攻機「桜花」にしても航続距離が短いので爆撃機に抱えてもらって出撃したのですが、爆撃機もクソ重たい桜花を抱えてのノロノロ飛行、多くはレーダーで接近を知った敵戦闘機隊の餌食になったそうで・・・

これらを犬死と言わずして何と言えどか・・・




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Posted by ペーター at 02:15│Comments(2)アラカルト
この記事へのコメント
こんにちは

いつまでも、戦勝国のいいように
されずに自立したいですね。
Posted by ぴっとろーど at 2009年08月16日 10:37
永久中立国でも宣言できない限り、自立は無理でしょうね。
Posted by ペーター at 2009年08月17日 01:55
 
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