やぎさんといっしょに

いよいよ某国の人工衛星が打ち上げられるらしい。
それを憂いてかどうかは知りませんが、破壊処置命令などという物騒な命令が初めて出たそうです。
このところPKOとして国連部隊に自衛隊を出して以降、中東への侵略戦争を仕掛けたと言われても抗弁できない某国の支援と称して部隊を派遣してみたり、海賊対策と称して護衛艦を派遣してみたりと自衛隊も給料貰って訓練だけやってりゃいいという時代は終わったようで、指揮官は何とかして自衛隊に実戦の機会を与えたい?のでしょうか。
つまりせっかく税金で買ったバカ高い迎撃ミサイル(システムで2兆円ミサイル一発５億円とか)、ちゃんと使えるかどうか?丁度いいからこの際に試してみようとしているだけなんじゃ???

某国の地方新聞では「人工衛星として国際的な手続きを踏んでおり、打ち落とせば逆に日本が非難・・・」と書かれています、国際的な手続とは何と何の事を指しているのか分かりませんけど、普通人工衛星って奴とはある程度強力な電波で通信するので某国も加盟しているらしい国際的な電波法に則って申請と割り当てを受ける必要があり、これによって他国が既に使用している周波数とのトラブルを避けるようにするらしい。
でもそういう手続きは為されていないと報道されているのだが・・・
まぁ「国際法なんて美味しいの?」みたいな国ですから自ら加盟していても知ったこっちゃ無いんでしょうけど。
向こうも向こうだけどこっちもこっちですね。
「日本の上空を飛ぶなら打ち落とす」みたいな話らしいんですけど、国際的に領空権と言われる高さより遥かに上空を飛んでいくそうです。つまり日本の上空を飛んでいるからと言って何でもかんでも撃っていいのか?と言えばそうではないようです。
そして専門家のコメントでは、目標に向かって飛んでいるミサイルを迎撃する目的に作られた兵器は、故障して落下してくるような規則的な飛行をしない物体に当てることは困難というかほぼ無理らしい。
PAC3と呼ばれる「パトリオット」という迎撃ミサイルですが、湾岸戦争の時の撃墜率は実はとても低いらしく、スカッドミサイルを100%打ち落としたという発表は旧日本軍の大本営発表並みの精度だとか・・・
そしてパトリオットからは遥かに発展したと言われるPAC3でもさしたる実績があるわけでもない。
パトリオットって奴は、目標の近くでバクハツさせて巻き添えで相手にダメージを与えて撃墜しようという仕組みだったらしいが、PAC3はあくまで相手にぶつけて撃墜しようというシステムらしい。
それで領空権の遥か上空を飛行するロケットや、故障して落ちてくる奴にぶつけられるのか?
まぁマンガ好きな指揮官らしいので、マンガのように上手くいくとでも思っているのでしょう。
巨泉さん、ボクは「撃っても外す」に全部
だった所詮某国製の兵器だもん、いいかげんな作りに決まってる
自衛隊も撃ちたくないそうですが、命令なら撃たざるを得ないでしょう。
そして「いかに大金を払ったミサイルが使い物にならないのか」を世に示してしまうのです。

人工衛星として国際法の全ての手続きをクリアしているとは言い切れない今回の打ち上げ(実験?)
当然ながら政治的な外交カードの一枚なのでしょうけど、日本政府の外交手腕はメチャクチャ低いと言われていて私も実にそう思う訳です。
今回の「上空を飛ぶなら打ち落とす」発言もしかりです。相手の思うツボかもしれません。
日本は憲法9条において
「 1. 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2. 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」
と規定しています。規定のいきさつはともかく、確かに条文としては解釈にグレーな部分もある訳で改正を巡って賛否両論ですね。
この憲法において規定している以上、某国のロケットかミサイル発射問題は国際紛争であり、その解決で武力を使わないと明記している以上「迎撃しちゃマズイんじゃないの?」と思う訳です。

小説やマンガに描かれるように「専守防衛」であれば、やはり先に相手に叩かれる事が前提であろうと思うし、叩かれるとは犠牲が出るかもしれないという事です。
そういう意味では日本に向けて放たれたミサイルを撃ち落すことはよいのでしょうが、日本に向けられていないものは・・・
イスラエルは人工衛星の打ち上げには周辺国へ配慮して軌道に乗せるには難しい地中海側へ打ち上げるらしいです。

それはそうと地中海の護衛艦「乗組員に犠牲が出たらどうするんだ?」などとすっとぼけた事を言う人も居ましたが、なら日本の船と丸腰の外国人船員の犠牲は良いのか?
身内に船会社で仕事している人が居まして、海賊問題はもう何年も前からなのですが実際に日本の船も被害にあってます。船は諸々の絡みで有利なパナマ船籍とかキプロス船籍とかにしてあるので分かりにくいのですが船ごとブン盗られています。
身内に中東から原油を運ぶタンカーの船長も居まして話を聞いたことも・・・既に船は降りてますが。
彼らは奪った船を塗り替えて船名を変えて船ごと売ったり、積荷を換金したりするらしい。
でも所詮は金目当てなのでシージャックして金銭を奪って逃げるというのが圧倒的、そりゃ船ごと分捕っても流すルートなきゃ出来ませんし、そんなデカイもん偽装したってシルエットからバレマスわな。
彼らもリスクを負って襲っているのでそうそうヤバイ事はしない、というか出来ないのでしょう。
それを実態を知らないおバカさん達は外野であーだこーだ騒ぐわけです。
海賊っても武装は軽機関銃に良くってロケットランチャー程度ですからね。
ロケット撃てば人は殺せるかもしれませんが、船を停船させるほどの破壊力は当然無いです。
脚の早いボートで相手船にロープを掛け、それをよじ登って丸腰の乗員を人質にとって身代金要求そんなもんです。殺すわけじゃない。そりゃ抵抗すれば殺されるかもしれないけど・・
緑平和の体当たりの方が余程危ないかもしれない・・・
でソマリアが問題になっていますが、マラッカ海峡ではずいぶん前から海賊が暗躍していて日本の海上保安庁が出て行って対応しています。
そういう事ってマスコミはあまり報道しないんですよね、テレビは尺があるから分かるけど新聞は何ぼでも書けるやろう?

そして海賊と対峙するのは国際紛争なのか?という点です。
ソマリアは無政府状態なので国家としての体を為していないし、そもそも海賊行為は国際法で規定されている。
いろいろ言われていますが、これも国連でさっさと議論して国連部隊を組織してその中に日本も参加すればいいんじゃないかと個人的には思いますが・・・
そもそも9条解釈を真正面からすれば自衛隊の存在が・・・

昨日某所で見た「わしズム」の表紙をみて・・・

まぁボクにはどうしようもないし指をくわえて見ているだけですけどねー