2009年06月12日

ヤブヤブ

最近は「藪刈り」をする事が多くなった。
大分の祖父が住んでいた開拓地に来てから、藪を刈り払って土地を管理することは宿命となった。

草はすぐに伸びる、元々放牧地だった牧場跡地は特によく育つ。
そりゃそうだ、牛が草を食べてもすぐに伸びて再びエサになってくんないと困るのだ。
放牧地の跡地は大抵「ススキ」に占領されている。たまに「セイタカアワダチソウ」に占領されている場所もある。
セイタカアワダチソウは自ら何かホルモンっぽいものを分泌して、他の植物の成長を抑えて野原を支配する、そして野原を占領すると自らの分泌物の作用で成長が抑制されて全滅する・・・シュールな植物だ。
セイタカアワダチソウの野原を刈り払うと・・翌年には今まで抑え込まれていたススキがのさばる。

でも一番厄介なのは、クマ笹やシノ竹などだ。
竹は固いし根を張り巡らせて面展開するので厄介だ。

今日は久々にシノ竹の藪に挑んでみた。
シノ竹は固く密集して生えている、この藪を刈り払うには必殺兵器たる「藪刈り用刃」を装着した刈払機で挑む、しかも刈払機は25ccクラスのチョイとパワーのある奴だ。
一面のシノ竹藪かと思いきや、倒木だの岩だのブロックだのゴミだの様々なモノが藪に捨てられている。
それらにブチ当ると刃のチップが飛んでしまい刃こぼれとなる。
そして藪の中で生き延びた木には沢山のカズラがまとわりついている。
枝も伸び放題だ。
藪刈刃だと親指位の太さの枝は簡単に切れる、カズラのまとわりついた枝ごと切り落し、藪を刈り払って作った広場で燃やした。
余分な木はチェンソーで切り倒して燃やした。

幸いな事に、強力な若い助っ人が居たおかげで作業は捗った。
うっそうと茂っていた藪が切り開かれ、影を作る木が切り倒されて
「陽の当たる場所」が出来た。

あれほどうず高く積まれたシノ竹や木の枝も、大半は灰となった。
小さな火で燃やすつもりが、ちょっとした火祭りになってしまった。

藪を刈り、陽が差し込むようになると、心も晴れ晴れしてくる。
そして何の役にも立っていなかった土地が、何かの役に立つようになる。
時にそれはヤギさん達の放牧場であり
時にそれはワンコ達の遊び場になり
時にそれは新しい森の始まりになったりする

藪を刈った時から、その場所ではワクワクする新しい何かが始まるのだ。

だから藪刈は止められない。


え?火祭りやりたい言い訳だろって?
確かにそれもある。



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Posted by ペーター at 01:18│Comments(4)山暮らし
この記事へのコメント
笹が生えると聞くと、パンダがいたらいいんじゃないかと思ってしまいます。それにしても多勢に無勢という話でしたが、どうぶつの食欲では追いつかないほどの藪、きれいに刈られたら気分いいですね。
Posted by せさみん at 2009年06月12日 08:28
私も秘密兵器で武装してプチ火祭りで庭を少しずつ広げていきたいものだと夢見ております。きれいに刈り取られて広々した目の前の風景をウッドデッキに腰かけて日本茶をすすっております。いい感じです❤感謝です。
Posted by sakura at 2009年06月12日 09:05
セイタカアワダチソウ恐るべし!化学兵器みたいなん使うやっちゃなー。 ちなみに僕の天敵でもあります、アレルギー鼻炎の元。
sakuraさん、火祭りで丸焼けにならんように指導してあげてください。
Posted by つねつね at 2009年06月12日 09:17
なんのことかと読んでましたがsakura邸の前の庭のことだったんですね!
あの藪を二人で!(驚)
手伝いに行くと約束してたのですが・・・(汗)
ラッキー(笑)
今度ワンコ連れて遊びにいこ~っと^^
Posted by だいすけ at 2009年06月12日 10:50
 
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