今日はイースター
日本では馴染の無い祭日ですが、キリスト教では最も重要な祝日「復活祭」の日です。
日本だけで生活していた頃は、全く意識していなかったイースター、ところがキリスト教の影響の強い場所だと大変な事になります。
旅日記では未だグレートオーシャンロードですが、ここを抜けてアデレードに至りトラブルによって動けなくなります。
滞在費用を浮かせるため、フリアコ(フリー・アコモデーション=無料宿泊)の道を選択し、宿の仕事を手伝っていた時にイースターが訪れました。イースターは年によって曜日が異なるのです。
で、イースターで何が大変かというと・・・・
店という店が見事に閉る
のです、昔の日本のお正月みたいなもんですね。今の日本は正月から普通に店開いてますけど・・
このイースターの間、アデレードで開いていた店といえば、くされパブ(パプも大半は休み)とチャイナタウンの店(華僑に「郷に入りては郷に従え」という格言はない)位で、ガソリンスタンドも何もかもが休みになるのです。
なのでイースターの前には大晦日宜しく「買出し」をしておかないとダメなのです。
フリアコでお世話になっていた宿はGill`s streetのバックパッカー「ラックサッカーズ」(今はもうありません)、親日のマーガレットおばさんが1人で切り盛りしていた(おじさんは既に亡くなられた後)日本人ツーリストには有名なバッパーでした。
日本人宿泊者は宿からシェア飯用にライスと玉ねぎが貰える宿だったんです。
で、貧乏ツーリストにはとてもとてもありがたいライスと玉ねぎ(ちなみにオーストラリアではかなり安い)の在庫が寂しくなっていたりして、イースター前に買っておかないと・・・という訳でマーガレットおばさんと古いボルボに乗って市場に買出しに行くわけです。
この頃はフリアコも3週間目とかになっていて、おばさんのお友達の間ではJAP BOYがラックのスタッフになったらしいという根も葉もない噂が流れていました。なので市場で買物していると「やぁ君がマーガレットの所のスタッフかい?」なんて話し掛けられる訳です。
ですぐさま「NoNoボクはただのフリアコだよ」という他愛も無い会話を数人と交すハメに・・・
ライスは確か30キロ位の袋で3-40A$だったからキロ当たり1A$=80円位でした。
オーストラリアには沢山の種類のライスが売られていて、細長いタイ米みたいなのから色のついた米、やたらと丸い粒の奴とかあり、日本の米みたいな形の品種も何種か売られています。もちろん日本から輸入された米も売られていますが、とても高くて買う気も起きない値段だったような気がします。
他にもマーガレットの食糧や宿で使う日用品など買い込んで宿に戻り、オフィス脇の倉庫に片付けたりとにかく宿の雑用全般をやるのがフリアコのお仕事なのです。
といっても一日中忙しいわけではないので、仕事の合間のフリータイムにあれこれ自分の用事を済ませていました。
イースター期間中はとにかくヒマ、やることが無いし足は無いしで寂しい町をブラブラする程度です。
市民の皆さんは教会でミサだったり、イースターのパーティだったりのようです。
外国人が正月に日本に観光に来たら・・・・多分こんなもんなんでしょうね。
ちなみにアデレードの街は人口50万都市、サウスオーストラリア州の州都でもありますが、特に遊びまわれるようなレジャー施設もありません。
足があればどこかへ遊びに出かけたのでしょうけど・・・