ルノーF1撤退か?

ペーター

2009年09月23日 19:31

昨年のシンガポールGP
ルノーのネルソン・ピケJrの単独クラッシュによるセーフティカー導入の波乱により、久々にアロンソ駆るルノーが優勝したレース
実はあのクラッシュは計画されたものだった、つまりピケはアロンソが有利なタイミングで故意にクラッシュしたのだとコメントして一大スキャンダルとなった「シンガポール・ゲート」事件

ルノーF1チームはFIAの調査に対して「疑惑の内容については争わない」と事実上容疑を認め、チームディレクターのフラビオ・ブリアトーレとテクニカルディレクターのパット・シモンズはチームから解雇、フラビオに至っては永遠にモータースポーツから追放されるようです。
ルノーチームは永久資格剥奪処分となりました、ただし2年間の執行猶予付です。
これによりルノーチームは今後もF1で戦うことは出来ますが、違反があれば即座に追放されてしまいます。

事の発端はピケJrのタレコミな訳ですが、ピケがタレコミに至ったのは彼が成績不振を理由にチームから解雇されてしまったからです。
彼が解雇されなければ、シンガポールゲートは「表沙汰にならなかった」のです。

まぁ何で彼の行為が非難されるのかと言えば、禁止されているチームオーダーによって故意に事故を起こして危険を招いた事、事故を起こした場所もクラッシュした車をコースから出す事が出来るクレーンなどが無い場所(=車両撤去が出来ないのでSCとなる)を意図的に選んでいると悪質
事故のタイミングはチームメイトのアロンソがピットインして給油を終えた後(ちなみに20位走行中)であり、この事故によって他チームはピットが閉まっているにも関わらずガス欠回避の為にペナルティ覚悟のピットインを強いられた、アロンソはライバルがピットインしている間にトップに立つことが出来、結果として優勝した。

これがもし、アロンソがエンジントラブルでリタイヤしていたりしたらシンガポール・ゲートは事件にはならなかったと思われ・・・そしてあのクラッシュが無ければ・・・
昨年のワールドチャンピオンはフェラーリのマッサが獲得していたと思われ・・・

んな訳ですが、意図的にそういう行為をして「そこまで重い処分」を下しちゃうわけ?
とも思っちゃいます。

過去にはセナとプロストがチャンピオン争いで鈴鹿の最終コーナーでクラッシュ、プロストがチャンピオンを決めるという事件もありましたし、次には鈴鹿の1コーナーでプロストとセナがクラッシュ、セナがチャンピオンという事もありました。ちなみにこのレース、ワタシは鈴鹿で観戦してまして・・・再スタートにはならずタナボタで鈴木アグリのラルース・ランボルギーニが3位表彰台というかのレースです。
他にもシューマッハのモナコ最終コーナーで意図的にマシンを止めるなど、「勝つためには手段を選ばず」的な意図的な事故や妨害は多々あったわけで・・・

やっぱりフラビオがやったから叩かれた?

フラビオ・ブリアトーレという人物、元々ベネトンの店舗マネージャーでベネトンF1に駆り出されF1界の人となりました。
彼が最初にやったことはジョーダンからデビューしたばかりのミハエル・シューマッハを引き抜いてロス・ブラウン、ロリー・バーン、トム・ウォーキンショーなどを起用してベネトンにタイトルを招くという「やり手」の人物です。

ベネトンのディレクターでありながら、リジェのオーナーだったり、一時はミナルディの権利も持っていたなどF1界では切っても切れない人物だったのですが・・・

ルノーF1の後任には、プロドライブのデイビット・リチャーズだのアラン・プロストだの(プロストは断わったらしい)様々な噂が・・・
いずれにしても今週末のシンガポールGPではハッキリすることでしょう。


あっ来年の日本GPは10/3鈴鹿サーキットで決定した模様です。
来年くらいは久々に観に行こうかなぁ

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